ギークハウス岩手三陸大船渡

岩手県大船渡市のIT系シェアハウス。農業・狩猟・田舎暮らし×Tech

福山の取り組み Part1

管理人の福山です。

皆さんから良くこちらでの活動の経緯を聴かれるので、ここにまとめてみます。

 

自分は元々青森の出身で東京に出て働いてNTTグループで30年近く働いてました。そこに震災がきて、震災直後から大船渡で被災地支援の活動を始めました。

 

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最初の拠点、つむぎルーム、1Fは被災、横にまだ流されたタグボート。

最初は、防災情報を防災行政無線以外にも伝える伝達手段の方法に取り組んでいたのですが、途中から人口問題・地方の衰退という課題に着手するように変わっていきました。そこでお世話になったNTTグループに別れをつげて、(株)地域活性化総合研究所を立ち上げてそちらで地域の活性化の取り組むようになりました。

 

ギークハウス岩手三陸大船渡(通称:ぎーふなと)は、自分が取り組んでいる大船渡の人口減少を抑える取り組みの一環で、最初から移住は敷居が高いので、「お試し移住」位がきっとニーズがあると思って始めました。ギークハウスを運営するときさばさんに色々ご支援をいただきながら、最初に作ったギークハウスは三陸町越喜来の杉下仮設住宅でした。

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オープン記念に仮設住宅の住民の方々が歓迎会をしてくれました。感謝!!

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初代ぎーふなと。壁も床も冷たくて発泡スチロールでこあがりを作りました。

そこから、本格的にシェアハウスを作ることになり、現在のぎーふなとの古民家を借りて移設しました。

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2代目ぎーふなと 日頃市の古民家を

すぐ横の空き地に初代ギークファームを作ることを試みましたが石だらけで。。

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この頃は長男陽平も独身で一緒に住んでました。

ギークハウスはロングステイする人、1日だけ体験で宿泊する人、様々な人が来てくれました。

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いつも宴会してたような記憶。。。

そして、ギーク犬「空」がやってきました。盛岡のイオンのペットショップで1万円の特売で売られていて当時はかなりやせ細っていました。

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寂しがり屋で、置いていくとすぐにウンチして来てもらおうとして大変でした。。

空は瞬く間にアイドルになりました。

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空を見つけてきた長男夫婦 陽平&文ちゃん

沖縄出身の下地ちゃんが住人になってくれて、知らない間に無断で庭に別館が作られててました。。。

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下地ちゃん作、別館リビング

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別館で寝る下地ちゃん

 

大船渡テレワークセンターも完成


大船渡テレワークセンター

 

まずはここまで。。。







 

テレワークセンター増床DIYイベントやります

Wifi過激派です。

2/26(月)から3/2(金)の平日5日間でフローリング貼りとウッドデッキ作りのDIYイベントを大船渡テレワークセンターで行います。

Re:ゼロから始めるフローリング&ウッドデッキ作り【指導あり】

岩手日報さんの記事にもありますが、増床3部屋分について、自分たちでフローリングとかウッドデッキ作ろう!という企画ですね。

www.iwate-np.co.jp

一応、この前段階のイベントとしてギークハウスの倉庫を自分たちで改修して練習しとこう!みたいな話もあったんですが、ここ最近の寒さで普通に雪積もったりしてて寒い寒いって言ってたらなんとなく企画も流れている感じです。まあ、暖かくなってからやればいいですよね。寒いからしょうがない。

とはいえ、テレワークセンターの方は基礎工事も進んでいるので、やっていく気持ちを出していきます。Fabスペースとかもあって面白いし、何よりお金かかってるので怒られます。

例のごとく、詳細まだ詰めてないんですが、工務店の人に指導してもらう予定っぽいです。日程とかもまだ仮の状態ですが、とりあえずだらだら作業してるからふらっと立ち寄ってもらって大丈夫な状態になるかなと思います。

 

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これは木です。

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スペースは既存のスペースと同じく集合住宅の1階部分です。ベランダ部分をウッドデッキにしようという感じですが、ご覧の通り公園が隣接しているのでそんなに出っ張れなさそう。

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f:id:mtane0412:20180214150847j:plain中はこんな感じでこれが3部屋くらい続きます。内部は水回りとかは業者さんにやってもらって、フローリングとか壁とかをDIYでやる予定です。今の所壁も木でアレしようみたいな感じですが、今ならアイデア持ち込みで自分好みにできるチャンスですのでふるってご参加よろしくお願いします。平日だけど。

参加はFacebookのイベントページからお願いします。Re:ゼロから始めるフローリング&ウッドデッキ作り【指導あり】詳細が決まったらイベントページか、このブログでまた追記します。

ちなみに2/24(土)に東京で大好評だったころとろさんのバーチャルユーチューバー養成ワークショップが大船渡でも開催される運びなのでそちらもぜひ。早く美少女になりたい。

 

 

ギークハウス大船渡に基本的人権がインストールされました

シェアハウスを移るたびにネットワークの問題を改善して回るおじさんと化しています。と言うわけで、ギークハウス大船渡のインターネット回線めっちゃ遅い問題が解消されたので今回はその話をします。なお、年末くらいに鹿の罠の進捗書いてと言われているのにこれを書いています。

シェアハウス回線遅い問題

シェアハウスは人が多いので普通に考えれば一人暮らしや数人で同居している家よりもネットワーク負荷は高いはずですね。インターネット好きが集まるギークハウスは速そうなイメージですが、シェアハウス立ち上げであまりお金を割けないところにインターネットが好きな人が集まるのでやっぱり問題は抱えがちです。

さて、ギークハウス大船渡のインターネット事情なのですが、特に夜間にありえなくらい遅くなるんですよね。ワーストエフォートで言うと1Mbpsしか出ない時もある。ここまでくると、ギークハウスのコンセプトも揺らぐレベルです。

問題の見立て

ネットワークの問題は、利用者数の多さ、部屋割り、オフィスや住宅密集地だと近隣の電波が多かったりなど様々な要因があるので原因の特定に一苦労だったりします。

基本的には様々な要因を一つずつ潰していく作業になるのでそれなりに時間がかかりますが、大船渡の場合は住人も少なく、電波干渉もほぼ考えなくてよかったので見立てが立てやすかったです。基本的にはルーターの設置場所やネットワーク構成をオプティマイズしつつ、見立てをしていく感じです。(この辺は自分のブログで改めて書くかも)

  • 下りの速度は昼間は奇跡的に調子が良い日で50Mbps、通常はだいたい20Mbps前後、夜間が悲惨で1~5Mbpsになり、動画などはまともに見れなくなる。
  • 速度は有線・無線もあまり変わらず低めなのでおそらくWifiのコネクションの問題ではない
  • 一人でも住人全員がいても速度にあまり変化はない。
  • なお、上りの速度は200Mbps超えるくらい爆速である

この段階で、おそらくONUの外側、つまり宅外の回線の段階で問題が生じている可能性が高いなという予想が立てられます。ということで、おそらくPPPoE起因の問題であるのでIPoEとDS-Lite対応ルーターがあれば、割と簡単に解決できる問題だなという見立てができました。

この辺りの問題はこの記事が詳しいです。

blog.amedama.jp

プロバイダのIPv6オプション契約+DS-Lite対応ルーター購入

これもシェアハウスあるあるですが、ルーターのIDとパスワードとか回線事業者やプロバイダの契約書類を紛失していることが多いので、この辺は契約者本人に手続きをしてもらうしかない場面があります。今回はプロバイダのIPv6契約に必要なNTTのIDとアクセスキーの再発行が必要で、管理人もかなり多忙な人なのでここにかなり時間がかかって心も折れそうでした。余談ですが、NTTのホームゲートウェイのIDとパスに辞書攻撃を仕掛けたのですがログインできなかったので、初期化しようとしたらなぜかリセット長押ししても反応がなかったので今回は仕方なく多段構成にしています。

DS-Lite対応ルーター選定も悩みましたが、僕がいなくても設定できるように家庭用ルーターの中から選ぶことにしました。I-Oデータの青いやつが安いですが、これは評判がすこぶる悪く、おそらくシェアハウスどころか一人暮らし以外だと安定しないんじゃないのかというレベルだったので見送り。ギークハウス元住吉でも導入済みの WXR-1901DHP3を購入してもらいました。

toyomoly.hatenablog.com

DS-Liteの設定ですが、PPPoEよりもむしろ簡単ですよということです。IPv6オプションあるプロバイダならだいたい設定方法とか載ってると思うので適当に参照するとOK。

常時100〜150Mbpsになった

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こんな感じになりました。今の所夜間でも速度は変わらずなので、やっぱり網終端装置起因の問題でした。

裏を返すと、日本で経済合理性のない地域の人は最低限度のインターネット接続環境さえ保証されてないんだろうなということが予想できます。インターネット活用すべき田舎の人のインターネット体験がクソ以下なのって割と無視できない問題なんじゃないかなと思います。

今はギークハウス京都東福寺に住んでいるフィンランド人のエンジニアが「インターネットはHuman Rights」と言ってて、ほんとそれなって思ってたんですが、実際にフィンランドはブロードバンド接続を基本的人権として明記している国なんですね。

水道や電気の専門的知識がない人にもこれらのライフラインは提供されているし、インターネットも同じレベルで提供されるべきだし、ベストエフォートとの差は当然生じるとは言っても実測1Mbpsで1Gbpsプランの料金を徴収するのも何だかなあという感じです。この辺のNet Neutralityの話題は最近活発なので、日本の田舎の人も中指立ててもっと主張した方がいいなあと思います。

ともかく、人並みのインターネットが得られたのでさらに引きこもっていきます。よろしくお願いします。

「囲い罠を作る」イベントを行いました

住人の種延です。寒さとニート感にかなりの相関が見られる犬の写真になります。

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さて、東海新報さんにも載ってましたが、11/25~26日の週末に囲い罠を作るイベントを行いました。

www.facebook.com

何となく10時に大船渡テレワークセンターに集合という運びにしましたが、朝9時30分くらいに目覚めてなぜ昼からにしなかったんだろうという後悔の元にイベントが始まります。

1日目 ワークショップ&罠の外枠を大体作る

この日は昼から参加する大学生も合わせると計12人という、想像してたより一回り多い参加者数になりました。一ノ関や遠野、仙台、吉浜など大船渡の周辺地域や東京から来てくれた人もいる感じです。

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事前に設計用意しておくよりも、そっから考えたほうが面白いんじゃないんですかねという露骨な後回しをしたこともあり、予想通り若干グダりつつも、とりあえずややこしいトリガー部分以外をサクっと作ってしまおうということで終わりました。

昼食に移動します。鎌田水産の海の幸ふるまいセンターで海の幸のふるまいを受けます。

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受けます。

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大船渡に来た人に対する恒例の圧倒的な食の暴力です。ここは最近できたお店で、ご飯や味噌汁もおかわり自由なのが嬉しいですね。500円ランチがうまいし、1000円でカキ・ホタテが大量にやってくる人気スポットです。

昼食を済ませてからは囲い罠の材料購入に向かいます。

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コメリですね。アクセントは新潟ネイティブのコにつけましょう。

今回の囲い罠ですが、基本的に3mの単管パイプを組み合わせて、金網で囲うというシンプルなものです。今回はプロトタイプということでギークハウス大船渡の庭に正面は3m、奥行きが6m、高さは3mのパイプ一本で返しを2m以上のところにつけるという感じです。

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ワイヤーメッシュは万が一暴れた時のことを考えて少し太めのものを購入します。

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単管は3メートルです。長辺はコネクタで接続します。あとはクランプで組み立てていく感じになります。

他、作業に必要な小物を購入して、参加者の大学生2人も合流したので作業場所のギークハウス大船渡に移動します。ちなみにわんこのドッグフードを切らしてたのでさり気なく混ぜておきました。

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ギークハウス千葉大網の馬場式ロケットストーブで温まります。火はいい…。

火を囲むとついまったり過ごしてしまうのですが、ぼちぼち作業にも取り掛かります。

が、ここで今後の作業にすさまじく影響することが判明します。

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うちの庭めっちゃデコボコなんですよね…。今回は仮置きで正式な場所を借りるということだったのであんまり考えてなかったのですが、これは盲点です。

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とにかく「フレキシブル」というバズワードを胸に作業に当たります。面の歪みを見ていきながら何とか平行に組み立てていきます。

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 罠のフレーム部分と言うべき単管パイプとクランプですが、これはなかなか感動しました。単管とクランプが本当に色々なものができそうです。罠を作ってる最中ですが、自転車が雨ざらしなので自転車置場の屋根を猛烈に作りたくなります。

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あとインパクトドライバーが大活躍しました。割りと角度を見ながら微調整することが多かったので、レンチで開け閉めしてたらもっと時間がかかってただろうなあという感じです。テクノロジーに感謝。

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あと作業に水準器必須じゃんということに気づいたのですが、ここでiPhoneが活躍してくれました。

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扉部分以外のコの字の骨組みが出来上がったので結束バンドで金網を固定していきます。

基本的な外枠部分ができました。なんだかんだ2時間くらいで作業は終了して、扉部分を明日作っていくことにしました。

大船渡温泉でゆでダコになってから、無謀にもこの人数でギークハウスのリビングで懇親会を開きます。

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この日は猟師さんから鹿肉をいただきました。かなり良い部位をいただいたみたいで、めちゃくちゃおいしかったです。写真が上手く撮れなくて残念。例のキムチ鍋については参加者の胸にしまっておきましょう。

2日目 扉の作成&できれば作動とロックまで

2日目もテレワークセンターで扉の構造やトリガーの稼働方法などを考えるところから始まります。

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扉の構造ですが、要件の難しさがありました。今回の罠の狙いから考えると、まず設置箇所が平坦であることや、人里に侵入してくる鹿への対処ということも考えて、設置場所は必然的に人間の生活エリアに近くなってきます。

したがって、罠の作動に関して、例えば子どもが罠に近づいたりしてしまうことを考えると、できるだけ危険性の少ない動作を考えなければなりません。しかし、鹿が簡単に逃げられないように扉部分は同時に堅牢にしなくてはならないため、ここの兼ね合いをどう折り合いをつけるかという部分が問題に挙がりました。

とりあえず、今回は安全性がマストということで一旦扉部分をネットが落ちてくるようにして、返しのような機構が作れないかを実際に作りながら考えることにします。

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こんな感じでトリガーが発動すると上からネットが降りてくるというのをベースにします。

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まず、扉部分に斜めの単管パイプを配置して返しにできないか試してみることにしました。3mは少し長いのでカットしてもらいます。

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こういう感じですね。上から落下したネットのエッジが返しのところに入り込んで上には持ち上がらなくなるのではないかということです。これは確かに上がらなくなるんですが、例えばネットに向かって突進されたりしたときの横方向には返しが機能しません。

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X方向の返しも追加してみましたが、X方向にもY方向にも返しを完全に機能させるとそもそもネットが返しの中に入れません。

通常の罠だと重い扉を上からスライドさせて終わりなのですが、安全面を考えてネットを張る場合は罠としての機能を担保するために返し部分にもちょっとした動的な仕組みが必要なのではないかと思い始めます。

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お昼はロケットストーブでうどんです。炊き出し感がありますね。ご飯を挟むといいイベントだった感が場を包み始めますが、気を取り直して作業再開です。

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写真だとすこしわかりづらいですが、斜めの返しの固定を扉側の一点のみにして、ネットの落下の衝撃で返しが回転して蓋をするように被さればいいのではないかということで試してみます。これは角度が難しいですが、実験してみると意外とうまく動作します。

もちろんこれはパイプが上に乗ってるだけなのでまだまだ返しとしての強度が足りなかったり、落下の衝突部分の耐久性などの問題もありますが、ギミックの動き方としてはなかなか面白いものがあります。

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扉のトリガー部分と、返しの部分(扉のロックと、あとは上部の飛び越え防止部分も含めて)などに課題を残しつつも、おおよその部分は完成してイベントは無事終了しました。

外観を見ると囲い罠というより巨大な箱罠という感じですが、基本的に単管パイプを増やせばそのままスケールできるのが強みですね。

テクニカルな部分が解決しても、鹿が実際にこういう構造物に入るのかとか様々な面で試行錯誤が必要だと思いますが、やはり実際に作ってみるのは学びが大きいですね。

イベントの振り返り

参加者の熱量がすごかった

今回の参加者は大船渡の周辺地域の方々に多く参加していただいたのですが、狩猟免許保持者や取得予定者、地域事業に従事している人など、狩猟や鳥獣対策に強い興味を持っているというところで共通していて強い熱量を感じました。

都市部から遠いということは、必然的に興味・関心が強い人達が集まるので面白いところです。

狩猟はかなり関心の高いトピックだと思った

今回はFacebookイベントを通じて参加者を募りましたが、最終的に1.6万ユニークユーザーにリーチしており、狩猟というトピックに関心がある人はやっぱり多いんだなと感じました。イベントを主催した経験があまりないのでこの辺の数値に詳しいわけではないですけど、田舎のイベントとしては結構大きい数字なんじゃないかなと思います。

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当初は東京方面から何人か参加してくれるといいかなという感じだったのですが、実際には周辺地域の人達にも多く伝播していたみたいで面白い広がり方だなあと思いました。

有害鳥獣問題で人手不足が叫ばれている一方で潜在的に興味を持っている人もたくさんいるので、ここらへんの障壁を上手く取り除いてマッチさせていくといい方向に転がらないかなあという印象です。

単管パイプすごい

組み合わせ次第でなんでも作れそう感がすごいですね。大人のレゴブロックという感じ。

狩猟関係の情報もう少し欲しいかも

大体わからないことはググれば解決することが多いのですが、狩猟に関しては当たり前ですけど情報がかなり少ないので、情報にアクセスしやすくなればいいかなあと思いました。

イメージの共有方法を考えないといけない

今回は罠の構造や仕組みを考えるところから始めたんですが、ホワイトボードとかがあればイメージの共有がしやすかったのかなあと思いました。

あとは設計を前もって準備しておかないと実際の施行順序にも影響するんだなあという感想です。地面のデコボコ具合も相まってその場その場で微調整しながら作業しましたが、いい感じのワークフローを見つけられるともう少しスムーズに行けたのかなと反省。

鹿企画はまだまだ続きます

というわけで、主催側の準備不足もあり、ちょっとグダグダしてしまいましたが、参加者の皆さんのおかげで無事にイベントを終了することができました。

それから、罠はまだまだ未完成なので今シーズン中に引き続き作業していきます。特にイベント開かれてない日でも事前に声をかけていただければ対応できるときもあるので、是非遊びにきていじってください。

囲い罠制作イベントの日程と参考資料

住民の種延です。無職です。雪が降りはじめて室内でダウンが標準装備になっています。わんこは雪ではしゃぐものだと思ってたのですが、絶対に小屋から出ない意志を感じさせてくれます。

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さて、気づいたら囲い罠制作イベントも今週末となりました。正直身内だけでまったりやれればいいかなくらいに思っていたのですが、予想外にも参加人数も10名を越える勢いで、イベント自体のエンゲージメントも大きいです。狩猟はやっぱりみんな興味あるトピックなんですね。

www.facebook.com

というわけで、そろそろ詳細決めないとまずいので、イベント詳細のお知らせです。

今回は囲い罠のプロトタイプの制作を目標にしました。設置場所についても、ギークハウス大船渡の庭に一旦仮置きすることにしました。

罠設置予定の隣の遊休地の所有者の方や罠設置許可の農林課との相談も同時並行で進めていく予定でしたが、事前に罠そのものがあった方が話が早いだろうということで今回の運びになります。罠の稼働についてはプロトタイプ作成後、順次進めていく予定です。

具体的なイベント日程は次の通りになります。(イベントページにも追記しています)

イベント日程の詳細

まず1日目は大船渡テレワークセンターにて囲い罠をイベント参加者全員で考えるワークショップを行います。基本的にアイデアソン的に皆さんの知識やアイデアをお借りしてブラッシュアップしていく工程になります。手ぶらできていただいてももちろん大丈夫ですし、下調べしてこういう罠がいいんじゃないかというアイデアの持ち込みは大歓迎です。(参考資料は下の方にも書いています。)

テレワークセンターですが車で来られる方は駐車場がちょっと離れたところにあるので注意です。

アイデアソン終了後は昼食を挟んで、ホームセンター等で資材を購入します。加工が必要な部分は立根町の渕上鈑金様にご協力いただき、設置場所のギークハウス大船渡に移動します。

1日目でできるところまでをやったら、温泉でゆでダコになってもらって、夜は懇親会をして1日目終了です。多分五葉温泉かな。

2日目もギークハウス大船渡にて引き続き罠の完成に向けて作業します。

参考資料

ワークショップに向けてこちらでも資料を色々とあさっているので紹介しておきます。

囲い罠 - Wikipedia

Wikipediaでも説明されているとおり、くくり罠や箱罠と違い、大量捕獲が可能という点です。また、絞める前にストレスによる体温上昇などが肉の味に影響すると考えられているので、箱罠よりも比較的低ストレスで食肉利用可能なのではないかというところもあります。

ただ、Wikipediaにも書かれている通り、人間の姿を見ると興奮して暴れて怪我をすることもあるので、この辺りは何か工夫が必要だと思います。

罠内で暴れる様子の参考動画です。

箱わなと囲いわなによるシカ捕獲の基本 (PDF)

兵庫県の森林動物研究センターによるシカ捕獲の基本的なガイドラインです。設置の際のポイントや注意点などがまとまっています。罠本体に関しては、飛び越え防止用の返しがついているのがひとつのポイントなのかなという感じです。

ニホンジカ捕獲ハンドブック(PDF)

北海道環境科学研究センターによる鹿の捕獲に関する資料です。囲い罠だけでなく生体捕獲全般に関して専門家による非常に詳細な記述があるので必読です。

財団レポートPART2「囲いワナを用いたエゾシカの捕獲」 | 前田一歩園財団

囲い罠は大量捕獲用途で用いられるため、必然的に北海道のエゾシカ捕獲用の大規模な資料が多いです。この資料では、壁への突進の防止策としてブルーシートで囲っています。

簡易囲いわな設置マニュアル (PDF)

低価格で設置・撤去が比較的シンプルな簡易囲い罠の資料です。他の資料は大まかな構造の紹介くらいですが、こちらは罠の材料や設計などが書かれていて分かりやすいです。

また、鹿の罠ではないですが、猿の獣害対策用囲い罠の制作過程を写した動画があります。

 

低コスト、簡易設置、簡易移動、自力施工可と説明がありますが、明らかにプロの犯行です。猿の誘因の仕方などの工夫や、パイプの組み合わせ方や金網を地面に固定する施行など色々と参考にできそうです。

途中参加・宿泊について

イベントは途中参加・途中退場については自由ですので、都合のつくところでスポット参加していただいて大丈夫です。場所の移動が何回か発生するので、場所の確認はイベントページで聞いていただくかイベントページにある電話番号までご連絡いただければと思います。

宿泊についてですが、ギークハウス大船渡への宿泊は歓迎です。宿泊キャパについてはいざとなったらめちゃくちゃ広い広田の海の家なども使用するので心配ありません。(多分)

まだまだ参加OKです

以上、簡単ですがイベントの流れです。もちろんイベントの参加もまだまだ受け付けてますので、興味がある人はぜひお願いします。

www.facebook.com

有害鳥獣対策イベントを行う理由

住人の種延です。昼夜の寒暖差が激しくて絶賛引きこもり中です。

今回は鹿捕獲用の囲い罠を制作するイベントの企画背景について、鳥獣被害対策の現状などにも触れつつ書いていきます。

鳥獣被害の現状

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そもそもの鳥獣被害の現状ですが、農林水産省の専門の特設ページにわかりやすくまとめられています。

平成19年に鳥獣被害防止特措法が制定されて以来、かなり短い間隔でアップデートされていることからみても、国としても重要課題と位置づけられており、また現場からのニーズも相当高いということは容易に想像できますね。

単に農林水産業への被害が甚大というのもありますが、特に主戦場となっている国土面積7割を占める中山間地域においては、国土保全や水源のかん養といった多面的な機能の維持を担っている部分もあり、有害鳥獣による被害を放置しておくと、耕作放棄地の増加など、因果関係が直接数字には現れにくい部分にも影響が及んでおり、田舎部分ではなく下流の都市部においても無視できない問題となっているようです。

有害鳥獣問題の頭の痛いところは、端的に言えば有害鳥獣がめっちゃ増えてて猟師はめっちゃ減ってるということに尽きると思います。

環境省の調査によると、平成27年時点の推定個体数はエゾシカを除くニホンジカで中央値304万頭です。ニートの人口が約60万人なのを考えると実にニートの5倍の鹿が日本にいるわけですね。頭数だけでなく、生息域の拡大が見られており、大船渡でもイノシシが北上してきたりシカやハクビシンの中には越冬する個体もいるということでした。

現場で頭数調整を実際に担うのは狩猟免許を持った猟師さん達ですが、昭和50年代の50万人から大きく減少しており、現在は20万人に届かないくらいで横ばいとなっています。近年は取得者は増加傾向にありますが、これは平成19年度に狩猟免許区分を改定し、鳥獣被害に悩む農家の防御策として網と罠を分けて免許を取りやすくしたことが功を奏しているようです。しかし、一方でアグレッシブに頭数調整を担う存在であるところの猟師さんにあたる銃免許保持者は減少を続けている状況ということであまり楽観視もできないようです。

国の目標としては2023年までにシカについては約155万頭にまで、およそ半減させるというものですが、現場には猟師の減少・高齢化という大きな課題があります。頭数調整政策は他にも目視による頭数調査の限界や生態系保護と駆除のバランスの難しさという問題もあるのですが、それ以前に増加が果たして食い止められるのかという段階にあるのではないかと思います。

国・自治体が取り組むジビエ推進とICT化

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国の方針で各地方自治体も被害防止計画の策定や対策実施隊の設置を進めており、自治体レベルで鳥獣被害の制度を整えている他、民間レベルでも電気柵の設置を推進などが行われています。

資料での事例紹介でも見られる通り、ジビエ推進狩猟のICT化が取り上げられています。

ジビエ推進による食肉利用ですが、捕獲された鳥獣の食肉利用が1割程度という実態もあり、食肉として地域資源活用するモデルを組み立てようという動きですね。経済的な動機付けだけでなく、殺処分した上でそのまま廃棄する心理的抵抗感から考えても意義のあるものだと思います。

ICT化についてですが、個人レベルでもIoT化が可能になったので、鳥獣対策にそれを取り入れていこうというものです。例えば、罠のスマート化で、設置すればするほど見回りなどの管理コストが発生してしまうジレンマを抱えているわけですが、罠の作動と同時に通知したり、任意のタイミングで遠隔で確認できるようにすればこれらのコストが削減できるわけですね。

このあたりは66歳の猟師がIchigojamと赤外線センサで猪の成獣のみを捕獲する罠を作った例などを見ると分かる通り、工夫次第で罠の作動条件なども調整できるのが大きなメリットです。シングルボードコンピュータやセンサ類、IoT向けSimに至るまで安価なものが出回っているので、個人レベルでかなり高度なこともできるようになっています。それでいて、技術的なハードルもそこまで高いわけでもなく、どれくらいかというと無職の僕でもまあ簡単なもの作れそうだなという感じです。

技術が実践できる開かれた場を作りたい

さて、というわけで鹿捕獲用の罠を作成して解体して食べるまでを試みる今回のプロジェクトというのは、上記のような鳥獣対策モデルをストレートに実践するということになります。

もちろん、基本的には自分たちで進めていくのですが、外からも人が来て欲しいと考えるのは交流促進というもう一つの地域課題とうまくミックスできて、より良いものになるのではないかと考えるからです。

まず、専門家でもない自分たちで行うので、罠のシステム開発やジビエ調理などに興味や知見を持った人が来てくれると単純に非常に助かることが挙げられます。

ただ、主催者側の都合のみというわけでもなく、例えばこれらのコミュニティが多くある首都圏では、これらを実践できる場がなかなか無いという事情も少なくありません。大船渡が都市圏でなかなかできないことを実践できる開かれた場になるというのはそうした良いマッチングが生まれる可能性が期待できます。

命を扱うことと狩猟そのものへの強い興味について

また、ICTやジビエ技術者以外でも狩猟そのものに興味を持つ人がたくさんいると思っていて、どちらかと言うと狩猟という命を扱う体験こそが今回最重要視しているところだと思います。

狩猟免許受験者や講習受講者などは増加傾向にあるように、狩猟への興味は決して低いわけではありません。つい先日もそのような大学生が遊びに来てくれたのですが、狩猟に興味を持つ人に共通した認識というのは、命に感謝して食べるという観念は広く普及している一方で、命を主体的に奪うという決して避けられない工程を自分がよく知らないことへの違和感からそれを知りたいというものがあるのではないかと思います。

Amazonのプライムビデオにカリギュラという番組がありますが、狩猟に興味を持っているお笑い芸人の東野幸治さんが猟師のエゾシカ猟に同伴し、実際に解体して食べるまでを行うものです。カリギュラという企画自体が地上波では流せない番組を作るということもあって、狩猟現場から鹿の解体工程まで生々しく描写されています。

番組中で猟師の服部さんが実際に食べるために生き物の命を奪い、生き物を食べ物に変える、「行為者」としての自覚というようなものを語っていました。

狩猟への興味というのは、言い換えればこの行為者として生きる感覚を知りたいというものに近い気がしています。何度か都内でも動物を絞める食べる場面には居合わせているのですが、やはり心的な負担は大きく、食べ物に感謝するというのは言うのは簡単だけど体現していくのは難しいなと感じるところです。

このあたりの感覚はそれほど特殊なものでもないんだろうなとも思っていて、例えば『これから始める人のための狩猟の教科書』の冒頭に、先輩ハンターに狩猟の魅力を聞いてみる項目がありますが、「本能的な欲求」という言葉が出てきます。これはヒトの根源的願望は数万年間の狩猟採集生活に適応したものであるという心理学分野の考え方からしても自然な気がします。

まとめ

長くなりましたが、以上が有害鳥獣対策として、鹿の捕食を試みる理由となります。

鹿捕獲は2月くらいまで試みる予定ですが、その第一弾として囲い罠を制作するイベントを2017/11/25(土)〜26(日)まで行います。参加は以下のFacebookイベントより、遠方の人はギークハウスに宿泊も可能ですのでよろしくお願いいたします。

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参考URL

鹿を捕まえて食べるプロジェクト開始&囲い罠制作イベントのお知らせ

住人の種延です。僕以外の住人は忙しいのでもはや個人ブログと化していますね。

さて、オープン記事でも触れてましたが11月よりいよいよ猟期に入ります。ということで鹿を捕まえて食べるプロジェクト、名付けて鹿を捕まえて食べる(仮)が始まります。

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(仮)は本当にこの名前でいいのかという迷いがあり勝手につけましたが、多分このまま実施されるでしょう。

今回はシカの捕獲に囲い罠というものを制作します。1匹捕まえる箱罠のもっとでかいバージョンですね。

さて、おそらく捕獲を試みたりと長期間の企画になるのですが、第1回イベントとして11月25日(土)と11月26日(日)に囲い罠を作るイベントをやるので大船渡に遊びに来てくださいというアナウンスです。参加は下のFacebookイベントからお願いします。

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設置候補地

さて、罠の設置予定地です。東から順に川、ギークハウス、畑、線路、山という立地になっていますが、毎夜毎夜鹿がミネラル摂取のために線路を舐めにきたり、川の水を飲みに東側の山から降りてきます。

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ギークハウス周辺の鹿の襲来ルート(地図データ:Google)

ギークハウスの東側に川が流れていて、西側に鉄道を挟んだ向こう側が山になっていて、そこから毎夜毎夜鹿が降りてきます。

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ギークハウスの庭&畑ですね。収穫寸前に鹿に食われるという出来事が繰り返されたため、ギークファームがある今はほぼ放置されています。自生しているレモンタイムが哀愁を感じさせますね。

ここに設置できるとWifiやLANケーブル、配電回りでも色々捗りそうです。一応ここが最有力候補地です。ギークハウスの隣の敷地も遊休地になっているのでそちらをお借りできればいいなあという話をしています。

懸念事項としては柴犬を飼い始めてからは家のそばまでくることは減ったのでそこが逆に問題になりそうですね。

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他にも貨物駅の方にかけて平地があります。岩手開発鉄道の敷地なので福山研究員の交渉次第では使えるかもしれません。

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日頃市駅です。ここの奥の沿線には毎夜ほぼ100%鹿が線路をペロペロしにきてるので期待値は高いエリアではあります。

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鹿のお気に入りスポットですね、線路の奥側に許可をもらって箱罠を置くのも面白そうです。

ちなみに鹿は食害以外にも線路との衝突事故が度々発生していて、その度に路線ストップしている鉄道会社も頭を悩ませている問題でもあります。

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ギークファームも候補地に挙がっています。ウッドデッキも作ってるので果たしてスペースはあるのか。

どんな罠を作るかというところからやります

囲い罠を作ろう!と息巻いてはいますが、細かいところはまだまだ考えなければなりません。

まず嬉しいお知らせですが、囲い罠はそれなりにお金がかかるのですが、今回は移住促進的なマルチワーク推進企画としても行うので制作にかかる費用はある程度は負担してもらえます。せっかくなので平泉の藤原氏に負けないくらいの黄金の装飾を施して怒られたいですね。

こちらの資料(PDF)で紹介されている簡易囲い罠は支柱パイプとワイヤーで10万円です。これでも安価な方らしく、メリットは設置&撤去がしやすいところ。

兵庫県の資料(PDF)の方は、作り方は詳細に書いていませんが、飛び越え防止用の返しがあります。これは鹿の跳躍力を知っている人にとっては納得で、あいつらネット張っても平気で飛び越えますからね。

北海道のエゾシカ用の囲い罠の資料を見てみると、網にさらにブルーシートで囲うのがポイントのようです。仕分け用のスペースもあってかなり本格的です。エゾシカ捕獲資料は超大型のものが北海道のスケールを感じさせますね。

あとは罠本体だけでなく、鹿を処理するためにどのように運搬するかというところまで考えなければなりません。肉としての味を追求するならなんとか猟銃を使わずに鹿肉処理したいねという話もしてますが、ちょっと考えないと危険ですね。ともあれ、そういう部分から考えるイベントになるのでアイデアある人どしどし参加してください。

設置後の構想

罠が完成したら実際に捕獲のために運用していきます。

基本的に囲い罠は遠隔監視しながら手動で大量捕獲するためのツールのようです。なので、監視用のカメラの設置も考えたいですね。ここらへん、画像認識で何匹いるか判定して罠作動ということもできそうですが、どうなんでしょうね。イベント参加者向けにWebカメラで中継したいという話もしています。

IoTセンサー系の類も制作予定です。ゲートに動態検知とかでいけるんですかね。こちらはシビックテック大船渡という地域課題をテクノロジーで解決しようという取り組みもあるのでそちらで開発することになりそうです。

ともかく、ニートとしてはタンパク源を定期供給できる仕組みがあれば最高の環境になります。住人に狩猟免許保持者も多いので、ギークハウス大船渡に来れば鹿がさばける無職になれるというのなかなかの魅力なので実現したいですね。

というわけで参加者募集してます

大船渡に遊びに来て囲い罠を作っていきましょう。遠方からお越しの方はぜひギークハウス大船渡に泊まっていってください。ギークハウスに興味がある人は内見ついでにイベント参加しちゃいましょう。

イベント日程は土日の2日間ですけど、進捗具合で適当に市内観光とかもできればいいなあと思ってます。

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この囲い罠制作イベントの前週11月18日(土)〜19日(日)に地活研プロデュースのお仕事ツーリズムという観光イベントがあります。東京送迎付きでかなりトチ狂った料金設定なのですが、裏メニューで東京に帰らずにそのまま大船渡に滞在もOK(値引きはできないですが)なので、ツアー参加してそのままギークハウスで滞在して僕とラブライブを見ながら翌週の囲い罠イベントに参加ということもできるので、希望者はご相談ください。そのままずっと帰らなくてもいいですよ。

鹿を捕まえて食べるプロジェクトは囲い罠制作後も継続的に行っていきます。プロジェクトページにまとめていきますのでそちらもチェックよろしくです。

www.geefunato.com